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2026.8.7

コラム

免許返納、まだ早い? 「運転を続ける力」を自分で確かめるという選択

家族から「そろそろ運転、大丈夫?」と言われた。ニュースで高齢ドライバーの事故を見て、ふと自分のことを考えた——。免許返納が頭をよぎるきっかけは、人それぞれです。

けれど、返納するかしないかを、漠然とした不安や周囲の声だけで決めてしまうのはもったいないことです。大切なのは、「なんとなく不安だから返納する」でも「まだ大丈夫だろうと根拠なく続ける」でもなく、自分の今の状態を数値で把握したうえで判断すること。今回は、その判断のために知っておきたいことをお伝えします。

返納は「義務」ではなく「選択」

まず知っておきたいのは、免許返納はあくまで任意の制度だということです。75歳以上の方に義務付けられているのは、更新時の認知機能検査(記憶力や時間の見当識を確認する簡易な検査)であり、「おそれあり」の判定が出ても、その場で免許が失効するわけではありません。専門医の診断で実際に認知症と診断された場合に限り、停止・取り消しの対象となります。

つまり、多くの方にとって「運転を続けるか、返納するか」は、検査の結果に強制されるものではなく、自分自身で選び取る決断なのです。だからこそ、判断材料が曖昧なまま「なんとなく」で決めるのではなく、自分の今の力を正しく知ることが、後悔のない選択につながります。

免許返納のメリット・デメリット

判断の材料として、まずは一般的に言われているメリットとデメリットを整理しておきましょう。

メリット

  • 運転中の事故リスクや、それに伴う心身・経済的な負担がなくなる

  • 車の維持費(ガソリン代・保険料・車検代など)がかからなくなる

  • 運転経歴証明書を使って、タクシーや買い物などの優遇制度を受けられる場合がある

  • 「もう運転しなくていい」という安心感につながることもある

デメリット

  • 日常の買い物や通院など、移動の自由度が下がる

  • 公共交通機関が少ない地域では、生活の足の確保が課題になりやすい

  • 家族や周囲への送迎の頼みごとが増える可能性がある

  • 「運転できなくなった」という気持ちの面での喪失感を感じる方もいる

メリット・デメリットのどちらが大きいかは、住んでいる地域の交通事情や、日々の生活スタイルによって変わります。だからこそ「みんなが返納しているから」ではなく、自分の生活に照らして考えることが大切です。

なお、返納の際に交付を受けられる「運転経歴証明書」を提示すると、地域によってタクシー運賃の割引や店舗での優待など、65歳以上を対象とした優遇制度を受けられる場合があります。制度の内容はお住まいの自治体や事業者によって異なるため、詳しくは地域の窓口でご確認ください。

「とっさの一瞬」を支えているのは、頭と体の連携

運転中、危険を察知してから体が動くまでの一瞬。目で見て、頭で判断し、ブレーキを踏む、あるいはハンドルを切る——この一連の流れは、頭だけでも、体だけでも成り立ちません。「頭で考えると同時に、体が動く」という連携こそが、とっさの場面を支えています。

神戸大学では、この「頭と体を同時に使う力」にアプローチする、認知症予防プログラム「コグニケア」を開発しました。体を動かしながら同時に頭を使う「二重課題運動」を取り入れており、体を動かすことと頭を使うことを同時に行うと、記憶や計画性を司る脳の部位がより効果的に活性化することが、近年の研究で分かってきています。

考えながら、同時に体を動かす。この感覚は、一朝一夕で身につくものではありません。だからこそ、「そろそろ返納かな」と考え始めてからではなく、その数年前から、日常的に頭と体を同時に使う習慣を持っておくことが、後々の判断材料にもなります。

ご注意 二重課題運動は、日常的に頭と体を使う習慣づくりを目的としたものであり、交通事故の防止や安全運転を保証するものではありません。運転を続けるかどうかのご判断や安全運転のためには、法律で定められたルールの遵守とともに、ご自身の体調やご家族との話し合いを踏まえて、慎重にご検討ください。

頭と体、両方の「今」を知ることが、納得できる決断につながる

返納を考えるうえで見落とされがちなのが、体力の面です。高齢ドライバーの事故要因としてよく挙げられる「アクセルとブレーキの踏み間違い」は、とっさに脚を切り替える力に関わりますし、後方や側方を確認する動作には首や肩の柔軟性が必要です。とっさのハンドル操作やブレーキ操作には、瞬発的な筋力とバランス感覚も欠かせません。

頭の状態だけでなく、体の状態も合わせて数値で把握できれば、「まだ大丈夫」も「そろそろかもしれない」も、感覚ではなく根拠を持って判断できます。

eコグニケアは、「コグニケア」を自宅から受講できるようにしたオンラインサービスです。歩行能力・脚筋力・バランスといった体の状態を確認する「デジタル体力測定」に加えて、二重課題運動を行う「コグニクラス」を受講すると、年に1回の認知機能検査も受けられ、頭と体、両方の「今」を数値で把握できます。

返納も継続も、自分の判断で選べるように

家族に言われて気になり始めるのも、もちろん自然なきっかけです。ですが本当に目指したいのは、誰かに言われて決めることよりも、ご自身が納得したうえで、「もう少し続けよう」「そろそろ返納しよう」と、自分の判断で言えることではないでしょうか。

頭も体も冴えた自分を、これからも保っていくために。まずは無料オンライン相談会で、eコグニケアのお話を聞いてみませんか。

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